安全・安心な管理

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『ミニHACCP』取得しました。

『ミニHACCP』とは

静岡県に所在する食品関連施設に対し、HACCPの概念に基づく衛生管理システムの導入を推進するため、一定水準以上の管理が認められた施設をHACCP導入施設として、審査会で審査し承認基準に合致した事業者に対して(社)食品衛生協会より承認証が発行される制度です。

静岡県ミニHACCPは厚生労働省によるHACCP認証が認められている食品以外の食品についても承認がおこなわれており、食品衛生管理を向上させる事業としておこなわれています。

ミニHACCPはHACCPと同じ基準のもと原料の入庫から製造、出荷までのすべての工程においてあらかじめ危害を予測し、その危害を防止するための重要管理点(CCP)を設定し、安全な製品の製品、出荷が行われるような基準が設定されて います。

静岡県ミニHACCP承認

静岡県ミニHACCP承認

製造工程箇所の管理基準(検査・点検・確認)

今までの製品検査は、最終工程の全製造品の中から随時製品を抜き取り、製品検査を行い、異常がなければ全量問題が無しと判断していました。
HACCP手順は、それぞれの製造工程で製造基準を設け、それらをパスした製品のみを次工程に送り出す手順です。

1.受入 原材料・副原料・調味料・添加物・包装資材
受入基準に基づく受入点検記録
2.保管 原材料・副原料・調味料・添加物・包装資材
保管基準に基づく保管庫(常温・冷凍・冷蔵)
温度点検記録
3.すり身解凍 すり身温度 基準以下 確認
4.計量配合 原材料・副原料・調味料・添加物
(消費期限・賞味期限・ロット番号等)
秤類の始業時点検・記録
それぞれの配合 確認記録
5.練り・攪拌 バッチごとの攪拌時間
すり身の摺り上がり温度 点検確認
6.自動成形 自動的に機械で成形されます。
No9 目視点検記録
7.一次加熱 定時 加熱機 庫内温度 点検記録
定時 加熱時間 点検記録
定時 製品の中心温度 点検記録
8.放冷・冷却 定時 冷却庫内温度 点検記録
冷却時間 点検記録
9.製品確認 のの字、成形 随時目視点検
重量・長さ 随時 計量点検記録
10.真空包装 随時 製品の真空包装状態の目視点検
11.異物探知 連続 X線異物検出装置での異物探知 点検記録
定時 X線異物検出装置の作動点検記録
12.二次加熱 随時 ボイル槽の温度点検記録
随時 加熱時間 点検記録
随時 製品の中心温度 点検記録
13.冷却 随時 冷却糟の温度点検記録
随時 冷却時間 点検記録
随時 製品の中心温度 点検記録
14.製品検品 異物・真空状態・賞味期限印字等の点検記録
15.保管 冷蔵庫、冷凍庫 随時 庫内温度 点検記録
16.出荷 段ボールへの日付印字 点検記録
全量 箱詰(入数) 量目点検確認
全製品 出荷記録(製品・ロット・得意先別等)

以上のように多くの製造過程で点検記録がありそれらの記録が保管されています。

HACCP基準に伴う工場の維持管理基準

1.施設設備・機械類の衛生管理基準 施設設備・機械器具類の保守点検基準
保守点検計画 (スケジュール)
施設設備・機械器具類の保守点検実施記録
始業時・終了時の点検記録
清掃、洗浄・消毒・殺菌 手順
清掃、洗浄・消毒・殺菌 施工点検記録
防鼠・防虫の捕獲管理・防止
製造工場内へのテレビカメラ設置
2.従業員の衛生管理 作業着の着用基準(ネット・帽子・白衣・ズボン等)
工場への入室手順
・作業着の着用点検
・粘着ローラーの使用手順
・爪ブラシ使用手順
・手指の手洗い手順
工場内での履物使用基準
絆創膏使用基準
従業員の衛生管理講習計画
従業員の衛生管理講習 実施記録

徹底した品質管理[製品工場クリーンルーム]

昭和20年頃の「魚肉煉製品製造業 許可証」
安全・安心を追求したクリーンルームで作られる「なると巻」
  • 許可証は、昭和27年頃の「魚肉煉製品製造業 許可証」です。当時は、木製でした。
  • 原料の搬入から製造、包装、出荷まで作業工程が交錯せず衛生的で効率の良い製造工場として平成9年8月改修
  • クリーンパネルで区画され、空調、HEPAフィルターを組込んだ陽圧換気コントロールで虫、埃の侵入を防止したクリーンな作業環境を実現
  • 差圧システムの解凍庫使用により均一で迅速な夏冬同一な解凍を実現
  • 衛生的で機密性、断熱性に優れたクリーンパネルを使用し、作業室を区分することで、動線が交錯せず効率の良い作業が行われています。
  • 2013年3月1日より異物検査装置を、金属検出機より『X線異物検出装置』に変更し導入

解凍室

解凍室ステンレス解凍庫、差圧システムにより、衛生でかつ、夏冬均一な解凍をしております。

擂潰室

擂潰室前室設置により外気の侵入を防ぎ、エアコンにより夏冬同一の気温にて擂潰をしております。

加工室

加工室1全自動蒸器により、人の手に触れずに蒸し作業を行います。クリーンパネルによりカビの生えない作業室です。
加工室2冷却水による一時冷却コンベヤーにて放冷室へ

放冷室

放冷室室内陽圧と気密性により外部の塵、虫の侵入を防ぎます。

包装室

包装室製品と人間に最適な衛生的でクリーンな作業環境で包装作業を行います。
包装室1
包装室2

X線異物検出装置

昨今の食品業界における消費者(ユーザー)様からの食品における安心・安全の要望は常に高くなっております。
新聞紙上におきましても大手食品会社による食品への異物混入のため、商品回収を余儀なくされております。

当社におきましても、今まで以上に製品の安心・安全を強化するために、2013年3月1日より異物検査装置を、金属検出機より『X線異物検出装置』に変更し導入いたしました。

これにより、すべての金属、セラミック、ガラス、ゴム、石等も検知可能となり、より製品の安心・安全を構築するよう改善致しました。

当社のなると巻はすべて『X線異物検出装置』を通過しております。
より製品の安心、安全性を構築してまいります。
X線異物検出装置X線異物検出装置X線異物検出装置X線異物検出装置

加熱殺菌装置、強制冷却装置

加熱殺菌装置、強制冷却装置

検品・箱詰

検品・箱詰製品1本に対し2名が、表裏を検品し箱詰めします。

出荷ヤードで包装され速やかに製品冷蔵庫で保管

冷蔵庫動線が交差しない製造工程で作り出された製品は出荷ヤードで包装され速やかに製品冷蔵庫で保管される。
「オリジナルなると」作ります